去る5月27日(日)に、日本鮎毛バリ釣り団体協議会主催の全国大会が、静岡県の興津川で開催されました。 解禁2日目とあって、前日から釣りを楽しむメンバーも多く、1年ぶりに会う釣友達との情報交換も活発に行われました。
昨年は東日本大震災があって大会は中止としたため、2年ぶりの大会開催です。

興津川、イナリ淵にて竿を出す大会参加者

　大会は、静岡県鮎毛バリ釣り連盟の角谷会長からの挨拶で始まり、それぞれ目当ての釣り場へと移動して、いよいよ参戦です。 大会の運営は、今回は静岡県鮎毛バリ釣り連盟の会員の方々に担当していただきました。（運営にあたり感謝申し上げます。）
　5時、実釣開始、12時検量終了で本日の重量優勝、大物賞が決まります。さて結果は・・・皆我こそが一番という“ツワモノ揃い”です。 北陸は富山からの参戦者、栃木からの参戦者、播州毛鉤の西脇市からも巻師自身が参戦しています。（スゴ～イ！）

角谷会長の大会宣言

大会参加者は総勢50名。（一人当たり実釣100尾で5,000尾だ！）
それぞれの釣り場で当日の当たりバリをチョイスし、釣り上げる。毛鉤の種類は3,000～5,000種といわれ、皆さんの一つの毛鉤ケースには200～300種以上は収まっているのです。
　今年の興津川は、例年ですと5月20日が鮎釣り解禁となりますが、ゴールデンウィーク中の大雨があったりと一週間遅らせての解禁となりました。 興津川では鮎解禁の前に川の清掃を組合員、鮎クラブ、一般市民などで大勢の方々が参加され綺麗にしていただいています。
　東京鮎研からも岡本氏、梅津氏も例年参加しています。（皆様に感謝、感謝です。）

東京鮎毛バリ釣り研究会の樋口氏が、見事に重量の部準優勝(こしひかり10kgのプレゼント付)

第3位　岡本氏	大物優勝　澤渡氏

最後に、2012年の興津川の鮎情報を角谷会長に伺ってみました。
角谷会長によると、「今年は天然遡上が昨年より相当悪いですね。
原因は、 昨年秋の大雨による洪水で、産卵を控えた鮎が流されてしまったのが大きかった。」と言うことです。 それは興津川にかぎらず、駿河湾の河川はどこも昨年より遡上が少ないそうです。
　しかし、5月までに人工産（伊豆産）2,400kg。海産（鹿児島産など） 800kg。合計3,200kgの放流モノは、 冷水病もなく順調に育っているそうです。下流の新幹線下の水深2mほどのトロ場に放流モノが沢山群れているそうです。
　更に「小さな遡上鮎がうじゃうじゃいるんで、7月の半ばあたりから面白く なりますよ。興津川に是非遊びにきてください。」とのことです。
　因みに、2012年5月27日の大会当日。 朝5時半のイナリ淵の水温は14度。午前10時は15度。 天気は晴天の釣り日和でした。

全日本鮎毛バリ釣り大会2012年　興津川　5月27日大会結果　上位者(pdf)